ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板は、外壁や屋根に使用されることが多い建材です。金属製の鋼板をシリコンやアルミニウム、亜鉛でメッキ加工してつくられています。金属製の鋼板に亜鉛でメッキ加工したものはトタンと呼ばれていますが、ガルバリウム鋼板はアルミニウムと組み合わせてより耐久性を高めているところが特徴です。
近年、建材の中でもなくてはならない存在となっているガルバリウム鋼板は、トタンを使用した建物のリフォームだけでなく、シンプルでスタイリッシュなデザインが実現することから新築住宅の外壁や屋根の建材としても人気を高めています。
ガルバリウム鋼板のメリット
ガルバニウム鋼板には、主に3つのメリットがあります。
耐用年数・耐光年数が長い
住宅の外壁や屋根にガルバニウム鋼板を採用するメリットのひとつは、耐用年数の長さです。一般的にガルバニウム鋼板でできた外壁は、同じく外壁材として人気のある窯業系サイディングよりも長持ちする傾向にあります。
住宅を建てる地域や周辺環境によっても耐用年数は変わりますが、木更津市周辺ですと40年程といわれています。
また、耐光年数は加工方法によって期間が異なり、フッ素加工の場合は20年程、ポリエステル加工の場合は10年程と言われているため、耐光年数を目安に塗装してメンテナンスを続けることで、長期間安心して暮らせるでしょう。
サビにくい
ガルバニウム鋼板が登場する以前から建物に広く使用されていたトタンには、非常にサビやすいというデメリットがありました。金属素材のデメリットとして挙げられるサビですが、ガルバニウム鋼板にはサビにくいという特徴があります。
全くサビないわけではないですが、長期間サビにくいという点はガルバニウム鋼板ならではの大きなメリットといえるでしょう。
耐震性が高い
瓦でできた屋根のある住宅のように建物自体に重さがある場合には、地震が起きた際により揺れやすくなります。建物に負荷がかかるだけでなく、場合によっては室内の家具が倒壊する恐れもあるのです。
ガルバニウム鋼板は非常に軽量であるため、耐震性にも優れています。屋根に使用することで、地震の揺れによる影響を軽減できるでしょう。
ガルバリウム鋼板のデメリット
住宅にガルバニウム鋼板を採用するデメリットには、主に3つの点が挙げられます。
サビが発生する可能性がある
金属材の中では比較的サビにくい建材であるガルバニウム鋼板ですが、全くサビないというわけではありません。金属を主な原料としているガルバニウム鋼板は、排気ガスなどによるサビの発生には最低限注意しておく必要があるのです。
排気ガスが発生しやすい工場地帯の周辺に住宅を建てる場合には、こまめな点検を心掛けておくといいでしょう。
へこみやすいものもある
ガルバニウム鋼板は、厚みが薄いものや平らな部分の面積が広い製品であれば、外部からの衝撃でへこんでしまうことがあります。窯業系サイディングをはじめとしたほかの外壁材と比べると、衝撃に弱いという点がデメリットとして挙げられるでしょう。
子どもがよく庭でボール遊びをするといった場合には、ほかの建材か厚みがあるガルバニウム鋼板を選ぶことをおすすめします。
デザインのバリエーションが少ない
ガルバニウム鋼板でできた外壁や屋根のデザインは、シンプルでありながらスタイリッシュさも兼ね備えているところが特徴です。しかし、より多くのデザインから選びたいという場合には、少し物足りなさが感じられるかもしれません。
近年では、瓦屋根のようなデザインをしたガルバニウム鋼板製の屋根材も登場しています。レンガやブロック調の外壁材を扱っているメーカーもあるので、オリジナリティのある外装にしたい場合にはチェックしてみるといいでしょう。
ガルバリウム鋼板の施工費用
ガルバリウム鋼板の施工費用は、保証内容や加工方法、コーティングに使用されている原料の種類、施工業者などによって大きく異なります。材料費だけであれば、1平方メートルあたり1,000円程度のものからありますが、断熱性やデザインを重視すると1平方メートルあたり4,000円以上するものが多くなるでしょう。工事費を含めると、1平方メートルあたり10,000円程度が目安です。
一般的には、ガルバニウム鋼板を使用すると、ほかの建材を使ったときよりも施工費用が高くなる傾向にあります。メリットとデザイン性、費用を含めて住宅にガルバニウム鋼板を採用するか検討してみましょう。
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千葉県木更津市・袖ヶ浦市・君津市・富津市の気候
ガルバニウム鋼板には、断熱材が入っている製品もあります。金属材自体に高い断熱性は期待できないため、住宅を建てる地域の気候にあわせて断熱材の入ったガルバニウム鋼板にするか検討してみてもいいでしょう。
今回は、千葉県木更津市・袖ヶ浦市・君津市・富津市の気候について詳しくご紹介します。注文住宅を建てる地域として検討中の方はぜひチェックしてみてください。
木更津市
東京湾の沿岸に位置している木更津市。年間の気温は1℃を下回ることがほとんどなく、最高気温も33℃を超えることが少ない、比較的暖かで穏やかな気候をもつ地域です。
ただし、夏は蒸し暑く、年間を通じての湿度が高めであるという特徴もあります。海沿いの地域でもあるため風が強く、冬場の寒さ対策は十分に行っておくと安心できるでしょう。住宅にガルバニウム鋼板を採用した場合には、潮の影響でサビが発生することは少ないですが、5~10年の点検を確実に行っておくと安心です。
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袖ヶ浦市
袖ヶ浦市は、木更津市の北側に位置している地域です。木更津市と同じく東京湾の沿岸地域であり、気候の変化も木更津市と大きく変わりありません。
袖ヶ浦市では、都心部へのアクセス向上だけでなく、自然と共生する街づくりが進められています。湿度が高めの地域ではありますが、熱中症対策やクールビズの実施も積極的に行われているため、安心して暮らせるでしょう。住宅も十分に暑さ対策をとっておくことがおすすめです。
君津市
木更津市の南側にある君津市は、木更津市と同じく東京湾の沿岸部に位置しています。君津市は、海だけでなく山にも囲まれており、自然環境に恵まれている地域です。気候の変化は、木更津市と大きく変わらないため、比較的な温暖な地域といえるでしょう。
東京湾に面したエリアには、市街地と製鉄所があります。農地も広がる内陸部の自然豊かなエリアも住宅地として向いています。
>>君津市の土地価格相場・価格の推移について詳しくはこちら!>>君津市の住みやすさは?都心へのアクセスや注文住宅を建てる際の対策
富津市
君津市よりもさらに南に位置している地域が富津市です。東京湾に面している地域で、年間を通じて温暖な気候となっています。鹿野山や鋸山が広がっている富津市にはマザー牧場もあり、豊かな自然が魅力の地域です。
都心部へのアクセスは、木更津市や袖ヶ浦市と比べると少し劣りますが、内陸部であれば海風にもそこまで注意することなくのんびりと過ごせる住宅を建てられるでしょう。
参考:袖ヶ浦市「第2次袖ヶ浦市環境基本計画」
注文住宅のご相談は「R+house木更津」へ!
外装や屋根の建材として広く採用されているガルバニウム鋼板の特徴と、千葉県木更津市周辺エリアの気候について解説しました。金属材の中では特にサビにくいという特徴があるガルバニウム鋼板は、海沿いの地域に住宅を建てる場合にも取り入れやすい建材です。耐久性や耐震性も高いガルバニウム鋼板を、新築住宅の外壁や屋根に採用してみてはいかがでしょう。
千葉県内で注文住宅をご検討の際には、R+house木更津へお気軽にご相談ください。
>>木更津市で建てる耐久性や耐震性に優れた高性能住宅「R+house木更津」についてはこちら