土地の高低差を活かした借景とガレージを楽しむことができるプランです。
高低差1.5mのある土地を活かし、オープン外構を用いて道路面との境をなくしつつも室内からの視界を遮り、前面にある公園の借景を切り取ったプランです。
両隣の住宅、背面にはアパートがありますが、室内からその気配を感じさせない住宅計画となっています。
外観:正面
住宅のフォルムが良く見えるオープン外構で仕上げたプランです。
庭と住宅の間に遮蔽物がなくなるため、庭と住宅が調和しているような印象を受けます。
西側接道のため、西日の遮蔽が必要なため、借景のための窓以外小ぶりな窓が採用されています。夏には前面の公園の桜が西日を遮蔽します。
外壁材には自然素材でメンテナンスコストを抑えることができる左官材のシラスそとん壁を採用しています。
ガレージ
ガレージは車の収納だけでなく、自転車の収納のしやすさを考慮し、開き戸も設置しています。
ガレージは北側から住宅裏手の東側まで回り込み、ガレージから「キッチン」、住宅南側の「お庭」まで回遊ができ、ガレージを中心とした生活ができるプランとなっています。
また、日当たりに懸念のある北側外壁のみ水切れの良いガルバリウムの外壁を採用しています。
玄関ポーチ
西側、借景用の窓と玄関ポーチを一体としてプランされています。
隣家からの住宅内の視線を遮り、住宅のファサードとしても離れた距離から見ている印象とは異なる印象を与えるデザインがされています。
軒先には「瀬尾製作所」の銅製の鎖樋が見え方を上品にするアクセントとして採用されました。
*瀬尾製作所施工事例ページ:https://rainchains.jp/works/7219/
庭
敷地南側に配置された庭です。
住宅裏手のアパートの視線を遮るようにプラン全体が東側の視線を取り込まないようにプランされています。
軒下1FのLDKに大きな開口がありますが、室内にいるとアパートからの視線が気にならないようプランされています。
軒は1mほどの出になっていますが、夏の日射を遮蔽し、冬には日射しを取り入れるパッシブデザインがされています。
南側隣家と重なる南面には吹き抜けの窓が配置され、住宅全体で安定した採光計画が施されています。
玄関土間
玄関ドアを開けるとリビングと一体となっている土間スペースが広がります。
ペットのスッポンモドキとアクアリム毎日見ることができるように閉め切れるシューズクロークではなく、オープンな土間スペースとしてデザインされています。
玄関左手に配置されている窓からは玄関を明るくする採光とLDKから借景をながめることができ、外部とのつながりを感じることができるよう大き目サイズが採用されました。
LDK(キッチンからの眺め)
キッチンからLDKを眺めることができるようひとつながりのプランが提案されました。
室内から隣家の窓が見えず、くつろいでいる際の視線も気になりません。
また、階段と玄関土間スペースをリビングとして取り込んでいるため、LDKの面積より広さを感じる空間となっています。
LDK(階段からの眺め)
階段からLDKを眺めると窓と吹き抜けからの採光があるため、室内に心地よい採光が取り込めます。吹き抜け下の大谷石も自然光で照らされ、自然な形でLDKに取り込まれています。
パントリー
タモ材を使用した造作扉の奥にはパントリーが配置され、来客時には目隠しをし、使用できます。
キッチン裏手からガレージに入ることができ、買い物をしてきた荷物を雨に濡れずに室内に持ち込むことができる回遊動線となっています。
スタディーカウンター
タモの集成材を使用したスタディーカウンターです。
飾り棚に間接照明を設置し、スタンドライトと2通りの使い方ができるようになっています。
カウンターの天板を階段と接続し、カウンターの足をなくすことで広々とカウンター下を使用できます。
階段
階段上部を吹き抜けにし、2F書斎と窓から外部の光を取り込み、2Fに上がる際も明るさと開放感を感じることができます。
家族用玄関からお帰りの際も2Fへの視界が広がり、視覚的な広がりのある空間演出がされています。
書斎
「家族」と「開放感」を感じながらお仕事をしたいという旦那様のご要望から実現した吹き抜けからLDKに繋がる書斎です。息抜きの際には西側の公園を眺めることができ、背面にも階段と繋がる吹き抜けがあり、階段上部の窓から採光があるので、どの方向からも明るさを感じることができる空間が仕上がりました。
書斎正面の窓からは書斎はもちろん、LDKにも明るさを届けます。
ガレージ入口
電動シャッターを備えたガレージです。最大大型SUVまの駐車を想定した広さとなっており、車を駐車したまま、荷物を下ろすことができるようにプランされました。
車後部にはタイヤを保管しておくためのタイヤラックが天井に取り付けられています。
ガレージ収納
駐車スペースを曲がるとキッチンと庭へと繋がる収納スペースが広がります。
収納は左右に棚を置いた上で廊下と同等の幅を持つ幅で設定しているため、荷物を持っていても通りやすく、作業のしやすい空間となっています。
公園の桜を見る借景
くつろぎのスペースであるLDKから公園の借景を望むことができる玄関窓です。
キッチンに立っている目線とソファーに座った際の目線のどちらにも合うような高さに窓がプランされているため、心地よく公園の景色を眺めることができます。
土地の高低差があり、前面道路からの視界が気にならないという配慮の上デザインされました。
Instagramで投稿している写真をご紹介します。