千葉県木更津市・君津市・袖ヶ浦市・富津市の注文住宅相場と坪単価っていくら?
2021年度、住宅金融支援機構のフラット35利用者の調査によると、千葉県で土地付き注文住宅を購入した世帯の平均建築費用は30,423,000円で、平均土地取得費用は13,709,000円です。建築費用と土地費用を合計すると44,132,000円になり、少なくとも44,150,000円ほどの予算がかかるでしょう。また、購入した土地の広さを示す平均敷地面積は65坪という結果でした。
ただ、上記は千葉県全体の平均数値のため、それぞれの市の坪単価によってかかる費用は異なります。以上のデータを基に、木更津市・君津市・袖ヶ浦市・富津市の建築相場を算出していきましょう。
木更津市の注文住宅相場と坪単価
2022年の木更津市の総平均坪単価は127,101円/坪です。しかし、2023年4月現在の木更津市での土地購入実勢価格は、坪単価約20万円~となっています。
そのため、木更津市で65坪の土地を購入するには、830~1,300万円ほどの土地費用がかかります。つまり、木更津市で住宅と土地を購入する際は、3,900~4,350万程度が目安となります。
>>木更津市の土地価格相場・価格の推移について詳しくはこちら!
君津市の注文住宅相場と坪単価
2022年の君津市の総平均坪単価は135,078円/坪です。しかし、2023年4月現在の君津市での土地購入実勢価格は、坪単価約20万円~となっています。
そのため、君津市で65坪の土地を購入するには、878~1,300万円ほどの土地費用がかかります。つまり、君津市で住宅と土地を購入する際は、3,930~4,350万程度が目安となります。
>>君津市の土地価格相場・価格の推移について詳しくはこちら!
袖ヶ浦市の注文住宅相場と坪単価
2022年の袖ヶ浦市の総平均坪単価は149,090円/坪です。しかし、2023年4月現在の袖ヶ浦市での土地購入実勢価格は、坪単価約20万円~となっています。
そのため、袖ヶ浦市で65坪の土地を購入するには、969~1,300万円ほどの土地費用がかかります。つまり、袖ヶ浦市で住宅と土地を購入する際は、4,012~4,350万円程度が目安となります。
富津市の注文住宅相場と坪単価
2022年の富津市の総平均坪単価は55,131円/坪です。しかし、2023年4月現在の富津市での土地購入実勢価格は、坪単価約10万円~となっています。そのため、富津市で65坪の土地を購入するには、359~650万円ほどの土地費用がかかります。つまり、富津市で住宅と土地を購入する際は、3,500~3,700万円程度が目安となります。
※総平均坪単価とは公示地価と基準地価を平均した単価
木更津市・君津市・袖ヶ浦市・富津市の平均年収
2021年度、住宅金融支援機構のフラット35利用者の調査によると、土地付き注文住宅を購入した世帯の平均年収は6,537,000円となっています。
木更津市・君津市・袖ヶ浦市・富津市の平均年収についてそれぞれ解説していきましょう。
木更津市の平均年収
2022年の木更津市の平均年収は約500万円で、全国の平均年収と同推移。年収階級別でみると、年収300万円未満の世帯が約34%も占めています。
君津市の平均年収
2022年の君津市の平均年収は530万円で、全国の平均年収を27万円上回る結果となっています。また、年収300万円未満の世帯が約34%も占め、木更津市と同様なのが特徴です。
袖ヶ浦市の平均年収
2022年の袖ヶ浦市の平均年収は546万円で、全国の平均年収を43万円上回る結果となっています。また、年収300~500万円未満の世帯が約34%も占めており、4つの市のなかでも年収の高い世帯が多い地域といえるでしょう。
富津市の平均年収
2022年の富津市の平均年収は486万円で、全国の平均年収を17万円下回る結果となっています。年収300万円未満の世帯が約35%も占めており、千葉県の市町村のなかでも平均年収が低い地域といえるでしょう。
月々の住宅ローン返済額について
住宅ローンを組む際は「年収の5倍以内」を目安に組むのが一般的といわれており、年収600万円の場合だと、30万円以内のローンを組むのが妥当と言われることが多いです。です。5倍以内の借入額であれば家計を圧迫することなく、予期せぬ出費があったとしてもなんとか返済していけるでしょう。
借入額とは別に返済額にも注意が必要で、住宅ローンの返済額は「年収の25%以内」が理想といわれています。年収600万円の場合で計算すると、600万円の25%は150万円となり、月々の返済額は12.5万円です。自分自身が無理なく返済していける金額を念頭に置いて決めると安心でしょう。
また、変動金利や固定金利など選ぶ金利タイプによって返済額が異なります。そのため、家計状況によってしっかりと検討していく必要があるでしょう。
>>木更津市周辺の金融機関の住宅ローン商品について詳しくはこちら!
住宅購入時の諸経費について
住宅を購入する際は、住宅や土地の購入代金に加え、さまざまな諸経費を支払う必要があります。諸経費とは住宅購入時にかかる税金や手数料、手付金などを指し、住宅ローンの借入額には含まれません。注文住宅の主な諸経費には以下のようなものがあります。
・印紙税
・登記費用
・住宅ローン借入費用
・不動産取得税(かからない場合もある)
・固定資産税精算金(かからない場合もある)
・仲介手数料(かからない場合もある)
・設計監理費(住宅メーカーに依頼の場合はかからないケースもある)
・地盤調査費
・地鎮祭費
・上棟式費用
注文住宅購入時にかかる諸経費は、土地と建物の総額の10~12%が相場とされています。そのため、土地代込みの住宅を4,000万円で購入した場合、400~480円ほどの諸経費がかかるということです。諸経費は住宅ローンに含まれず、現金での支払いとなるため、頭金を含めた住宅購入資金をしっかり準備しておく必要があります。
年収に合わせた家づくりで実現できるクオリティ
木更津市・君津市・袖ヶ浦市・富津市の坪単価や平均年収から算出した結果、これらのエリアに家を建てるには3,000~4,000万円台の住宅が妥当といえます。3,000万円台・4,000万円台では、どのようなクオリティが可能なのか解説していきましょう。
3,000万円台の注文住宅のクオリティ
3,000万円円台前半は平均的な広さとグレードの住宅が建てられます。3,000万円台後半になると設備や建築資材などのランクを上げられ、平均よりも広さのある家づくりが可能でしょう。
3,000万円台の場合「こだわるところ」「コストの削減をするところ」のバランスが重要です。外観にこだわりたいのなら低ランクの内装材やクロス壁にして、内装にこだわりたいのならローコストの外壁にしたりする工夫が必要でしょう。
しかしコストを削減したいからといって、性能のレベルを下げてしまうと、住み始めた後のランニングコストや健康面等にも影響がでてきます。
コストを削減するところは住宅会社へも事前に相談し、慎重に判断していきましょう。
3,000万円台は予算の関係上、プラン決定まで比較的時間がかかりますが、自分たちの家づくりをじっくり検討できる良い機会でもあります。
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4,000万円台の注文住宅のクオリティ
4,000万円台の場合、さまざまなプランニングが可能になるため、自分の理想が実現しやすい価格帯といえるでしょう。
外壁面積が多くなる中庭付きのコの字型の設計や、高価格帯のアイランドキッチンの設置なども可能になります。予算内に抑えることよりも、家族の理想をどこまで実現させていくのかを考えながら決めていきましょう。
>>木更津市で建てる中庭のあるR+house木更津の建築事例についてはこちら!
建築費用のコストを抑えるポイント
さまざまなプランを考えているうちに、予算オーバーになってしまったなんてことも少なくありません。建築費用のコストを抑えるポイントは以下のとおりです。
・延床面積を減らす
・建物をシンプルな総二階にする
・部屋数を減らして仕切りをなくす
・水廻りはワンフロアに集結させる
・窓の数やサイズの見直し
・和室をなくし洋室のみにする
・照明やエアコンは自分で用意する
・後付け可能なオプションは入れない
上記のようなポイントを意識しながらプランニングすると、予算オーバーを回避できて、建築費用のコストダウンが図れるでしょう。
また間取りは空間設計に優れた専門家が設計することで、最大限に空間の良さを発揮することができます。まずは家づくりを進めている住宅会社へ相談してみることがオススメです。
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木更津市・君津市・袖ヶ浦市・富津市の家づくりで外せないポイント
木更津市・君津市・袖ヶ浦市・富津市は東京湾に面した位置にあるため、津波による被害を受ける可能性も十分に考えられます。各エリアの津波ハザードマップによると、大津波が発生した場合、富津市の沿岸部では浸水深3~5m未満と予測。また、木更津市・君津市・袖ヶ浦市沿岸部でも1~3m未満と予測されています。
津波による浸水の可能性があるエリアでは、床下の隙間をできるだけ減らし水が入り込まないよう設計するのがポイント。また、防水性のある高い塀で家を取り囲むのも、津波から家を守る工夫の一つです。
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