断熱材「グラスウール」とは?
まずは素材や性能など、グラスウールの概要について説明します。また、グラスウールとよく比較される「ロックウール」との違いについても見ていきましょう。
グラスウールの特徴
グラスウールは、リサイクルガラスを原料にした環境にやさしい断熱材です。高温で溶かしたガラスをミクロン単位の繊維にし、綿状にすることで無数の空気層を作り上げ、熱移動を抑制します。また、グラスウールは音や振動の遮断も得意なため、断熱性だけでなく吸音性や防振性にも優れているのです。
ロックウールとの違いは?
グラスウールはガラスを原料に作られていますが、ロックウールは天然の鉱石を高温で溶かして加工した断熱材です。どちらも無機繊維系の断熱材ですが、原料が異なるため発揮する効果も若干違います。また、コストの面で見るとグラスウールの方が一般的に安価ですが、どちらを採用するかは使う場所や条件によって変わりそうです。
>>その他、断熱材の種類や特徴について詳しくはこちら!【木更津市編】
グラスウールを使うメリット
断熱材としてグラスウールを取り入れた場合、どのようなメリットが見込まれるのでしょうか?主な4つのメリットをご紹介します。
コスパが高い
種類によって変わりますが、グラスウールが選ばれる理由はやはり価格の安さでしょう。リサイクルガラスが主原料のため、断熱性能が高い割に安く手に入ります。住宅の購入費用を抑えたい施主にとって、断熱材が安いのは非常にうれしいポイントです。
火災に強い
グラスウールは熱に強いガラス製のため、高温に長時間あたっていても簡単には溶けたり歪んだりしません。そのため、火災に強い家といえます。また、グラスウールは加熱されても有害な煙や有毒ガスを発生させないので、安全性の高い断熱材としても人気です。
劣化しにくい
ガラスは耐久性が高く、経年劣化しにくい材質です。また、発泡ポリスチレンなどの断熱材はプラスチック製なので高温多湿による変形が考えられますが、その点においてもグラスウールは高温に強いという特性から安心できます。
発がん性リスクが低い
発がん性など健康問題でよく取り上げられる「アスベスト」も同じ繊維質のものですが、現在は建材としての使用を禁止されています。一方、グラスウールは「国際がん研究機関(IARC)」にて発がん性リスクの低さが証明されているため、人体への影響は考えにくいでしょう。
グラスウールを使うデメリット
使うメリットが大きそうなグラスウールですが、デメリットはどのような点があるのでしょうか。
水分に弱い
グラスウールは、湿気を含んだり水に濡れたりすると断熱性能が劣ってしまう特徴があります。そのため、グラスウールを使用する場合は湿気の影響を受けないよう、最善の対策をとりながら施工しなければなりません。
よく「グラスウールは内部結露が起こりやすい」と耳にしますが、これは「施工不良」が原因とされる事例がほとんどです。グラスウールが水分に弱いという特性を知ったうえで、袋詰めや防水シートを使うなどの正しい施工を行っていれば、このような心配は解消されます。
施工技術が必要
グラスウールは、断熱性能が下がらないように隙間なく詰め込む技術が必要です。押し込みすぎたり隙間ができたりすると断熱性能は低くなるため、扱う施工者の技術が問われるでしょう。しかし、グラスウールは柔軟性の高い素材なので、枠内にぴったり収めていれば地震や経年による家のゆがみが多少あったとしても、すきまは生じにくいです。
話題の「ZEH住宅」グラスウールは適切?
ハイスペックな家と認定される基準のひとつに「ZEH」という言葉があります。ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略語で、省エネと断熱性能の高さが求められる「地球にやさしい家」のことです。ZEH住宅は国からも推奨されており、補助金制度なども積極的に実施されています。
このZEH住宅の条件のひとつには、エネルギー効率の高い家をつくるため、断熱性能の高さも求められています。断熱効果を発揮させ、冷暖房に使われるエネルギーを削減していこう!と狙う計画です。
つまり、ZEH住宅にするには断熱性能の高さが非常に重要となるため、通常の断熱材よりも性能の高さが求められます。ZEHに向いている断熱材、向いていない断熱材がありますが、グラスウールは断熱性能の高いZEH住宅によく使われる建材です。「ハイグレードグラスウール」はさらに繊維が細かく断熱性がより高いため、ZEH住宅には欠かせない建材といえるでしょう。
>>ZEH住宅のメリット・デメリットや木更津市の補助金制度について詳しくはこちら!
ZEH基準を満たすUA値
「この家はZEH住宅です」と認定をもらうには、ある一定の基準をクリアする必要があります。ZEH基準を満たしている住宅は、エネルギーを節約できるだけでなく資産価値も高くなるため、売却時に有利となる可能性があります。
地域の気候によっても基準が違うため、国土交通省では「地域区分表」によって1~8にレベル分けをしています。
千葉県木更津市・袖ケ浦市・君津市・富津市は「6地域」に分類され、ZEH基準を満たすUA値は、0.6を切る数値と決められています。通常の基準値よりも高い数値ですが、こちらを満たすことで十分な断熱性が期待できるでしょう。
また、この基準値を満たす施工をしていれば、ZEH住宅としての条件をひとつクリアできます。また、必要な条件をすべてクリアできたら一戸当たり55万円の補助金が受け取れるので、これから家を建てる人は必ずチェックしておきたいですね。
>>木更津市周辺エリアの「UA値」や住宅性能についてはこちらもチェック!
補助金を受け取るには「ZEHビルダー・ZEHプランナー」が必須!
断熱性能の基準値をクリアし、ZEH住宅の条件がそろったらいよいよ補助金の申請!ですが、実は「ZEHビルダー」もしくは「ZEHプランナー」が建築に携わっていることも条件のひとつなのです。
R+house木更津は、そのすべての条件がクリアできる工務店です。グラスウールだけでなく、吹きつけ発泡断熱材や高性能樹脂窓などを取り入れながら、適切なZEH住宅を実現します!千葉県木更津市・君津市・袖ケ浦市・富津市で一戸建て住宅をご検討の方は、ぜひR+house木更津へお問い合わせください。
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