高断熱・高気密な家について
高断熱・高気密と言っても、具体的にはどのようなことなのでしょうか。国が定めている指針を解説しましょう。
国が示す「断熱性能等級」とは
住宅の性能を分かりやすく表示した「住宅性能表示制度」というものがあります。耐震性能や耐久性能など安全に関する視点や、省エネルギー性能といった環境に配慮する視点を、それぞれ数値や等級(レベル)で表示したものです。その中の断熱性に関する項目として、「断熱等性能等級」があります。
2022年11月現在、断熱等性能等級は等級1~7の7段階表示です。数字が大きいほど断熱性が良いという意味になります。当初は等級4までだったところを、2022年4月に等級5、2022年10月に等級6、7と、新たに高い水準が設けられました。
これからの時代に適した【ZEH基準】の住宅とは
日本が2050年に実現を目指すカーボンニュートラルへの取り組みの一環として、住宅においても「ZEH(ゼッチ)」という基準が設けられました。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、省エネと太陽光発電(創エネ)により、ひとつの住宅単位で「年間エネルギー消費の差し引きゼロ」を目指す住宅のことです。これからはZEH基準の性能を持つ住宅が求められる時代になるでしょう。
ZEH基準の住宅と認められるための条件のひとつが、断熱等性能等級です。等級5以上の断熱性がなければ、ZEH基準の住宅と言うことはできません。
>>木更津市のZEH基準やZEH住宅のメリットについて、詳しい内容はこちら!
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断熱性の高さを示すのは「UA値」
断熱性能等級は、「UA値(外皮平均熱貫流率)」で評価されます。UA値とは、室内の熱が窓や屋根からどれだけ外に逃げるのかを計算した値のこと。値が小さいほど熱が失われにくい、つまり断熱性が高いことを示します。
ZEH基準のUA値は、全国で一律ではありません。もし同じUA値の住宅を建てたとしても、北海道と沖縄では省エネ性が異なるためです。全国を8つに地域区分し、区分ごとにZEH基準のUA値を設定しています。
参考:国土交通省HP「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)、LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅関連事業(補助金)について」
参考:国土交通省HP「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)、LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅関連事業(補助金)について」
高断熱な家づくりに必須の【断熱材】について
高断熱・高気密住宅において、重要なのは断熱材です。断熱材は空気を多く含み、熱を伝えにくい特徴を持つ素材のこと。住宅の壁や天井、床に施工されることで、室内の気温が外気に影響されることを抑えます。
断熱材の種類と特徴
断熱材はさまざまな素材のものがあります。熱伝導率とは熱の伝わりやすさを示す数値で、数値が低い方が断熱性に優れています。
無機繊維系断熱材
断熱材:グラスウール 熱伝導率:0.033~0.050
断熱材:ロックウール 熱伝導率:0.035~0.047
最も一般的な断熱材は「グラスウール」です。ガラスを細かく砕いて繊維状にしたもので、軽くて扱いやすく、壁・天井・床など使用できる場所を選びません。耐火性・吸音性に優れ、コストが低いメリットがあります。ただし「グラスウール」や「ロックウール」の無機繊維系断熱材は、湿気に弱く結露に注意が必要です。
断熱材:ロックウール 熱伝導率:0.035~0.047
最も一般的な断熱材は「グラスウール」です。ガラスを細かく砕いて繊維状にしたもので、軽くて扱いやすく、壁・天井・床など使用できる場所を選びません。耐火性・吸音性に優れ、コストが低いメリットがあります。ただし「グラスウール」や「ロックウール」の無機繊維系断熱材は、湿気に弱く結露に注意が必要です。
木質繊維計断熱材
断熱材:セルロースファイバー 熱伝導率:0.038~0.040
木質繊維系断熱材の「セルロースファイバー」は、新聞や古紙などを原料にした断熱材です。防虫効果や難燃性があり、湿度に強いメリットがあります。形状がやわらかい綿状のため隙間を作らず施工でき、高い気密性を確保できます。比較的コストが高く、施工には職人の技術が必要です。
木質繊維系断熱材の「セルロースファイバー」は、新聞や古紙などを原料にした断熱材です。防虫効果や難燃性があり、湿度に強いメリットがあります。形状がやわらかい綿状のため隙間を作らず施工でき、高い気密性を確保できます。比較的コストが高く、施工には職人の技術が必要です。
発砲プラスチック系断熱材
断熱材:フェノールフォーム 熱伝導率:0.019~0.036
断熱材:ポリスチレンフォーム 熱伝導率:0.024~0.043
熱伝導率が低く、断熱性に優れているのが、発泡プラスチック系断熱材の「フェノールフォーム」です。耐熱性・耐火性が高いため、国土交通大臣から不燃・準不燃材料の認定を受けています。ただし性能の高さに比例して高コストです。
断熱材:ポリスチレンフォーム 熱伝導率:0.024~0.043
熱伝導率が低く、断熱性に優れているのが、発泡プラスチック系断熱材の「フェノールフォーム」です。耐熱性・耐火性が高いため、国土交通大臣から不燃・準不燃材料の認定を受けています。ただし性能の高さに比例して高コストです。
天然素材系断熱材
断熱材:羊毛(ウールプレス) 熱伝導率:0.039~0.049
断熱材:炭化コルク 熱伝導率:0.037~0.045
断熱材:炭化コルク 熱伝導率:0.037~0.045
施工方法には「充填断熱」と「外張断熱」がある
断熱材を施工する方法には、「充填断熱」と「外張断熱」、そして二つを併用した「付加断熱」があります。
充填断熱は、内壁と外壁のすき間に断熱材を入れ込む施工法です。メリットは低コストなところ。デメリットは、結露が起こりやすいため湿気対策が重要になる点と、外張断熱よりも気密性が劣る点でしょう。グラスウールやロックウール、セルロースファイバーなどは一般的に充填断熱を行います。
外張断熱(外断熱)は、柱や梁など建物の骨組みの外側に断熱材を施工する方法です。主に発泡プラスチック系断熱材で使用されます。建物を包むように施工するため、気密性を確保しやすく、壁のすき間を埋めないので配管・配線のスペースが保てることがメリットです。ただしコストが高く、建物に断熱材の重みがかかるため経年劣化に注意が必要になります。
付加断熱は、充填断熱をしたうえで外張断熱も行う方法です。寒冷地など高い断熱性を必要とする場合に行われますが、当然コストが高く技術力も必要になります。
>>断熱材を種類や特徴、比較したときのメリット・デメリットについてはこちらもチェック!【木更津市編】
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断熱性・気密性の高い【窓】の条件について
一戸建て住宅の断熱性・気密性は、窓の性能が大きく影響します。夏の冷房使用時に外から室内に入ってくる熱を100%とすると、そのうち70%以上は窓を通して入る熱です。
窓の断熱性能は、窓の「開き方」「サッシ(障子と枠)」「ガラス」の3要素を考える必要があります。それぞれ紹介しましょう。
窓の開き方による断熱性の違い
窓にはさまざまな開き方・構造があります。
・一般的なスライドして開閉する「引き違い窓」
・上下に開閉する「片上げ下げ窓」
・押し引きして開閉する「すべり出し窓」
・開閉できない「FIX窓」
断熱性・気密性のためには、窓の4辺がぴったり密着していることが必要です。そのため断熱性の高さならFIX窓やすべり出し窓などが優れています。一方で引き違い窓は、レールのすき間や水抜き穴などがあるため、断熱性が高くなりづらい構造です。
・上下に開閉する「片上げ下げ窓」
・押し引きして開閉する「すべり出し窓」
・開閉できない「FIX窓」
断熱性・気密性のためには、窓の4辺がぴったり密着していることが必要です。そのため断熱性の高さならFIX窓やすべり出し窓などが優れています。一方で引き違い窓は、レールのすき間や水抜き穴などがあるため、断熱性が高くなりづらい構造です。
サッシの素材による断熱性の違い
サッシの素材は「アルミ製」、「樹脂製」、アルミと樹脂の「複合」の3パターンが定番です。断熱性の高さでは、樹脂>複合>アルミになります。アルミは軽くて扱いやすく、耐久性・耐火性に優れますが、伝熱性が良いため結露が起きやすい特徴があります。対して樹脂サッシは、断熱性・防音性に優れ、サビにくく、色やデザインが豊富です。デメリットは、アルミと比べて重いことや強度に劣ること、コストが2倍ほどかかる点でしょう。どちらも使用する複合サッシは、それぞれの特徴を活かしつつコストを抑えるメリットがあります。
ガラスの種類による断熱性の違い
ガラスの種類もさまざまあります。
・ガラスが1枚の「シングル(単板)ガラス」
・ガラスが2枚の「ペア(複層)ガラス」
・ガラスに特殊な膜をコーティングした「Low-E複層ガラス」
・ガラスが3枚の「トリプルガラス」
使われているガラスの枚数が多いほど、高断熱です。複層ガラスやトリプルガラスの場合、ガラスの中間に空気ではなくガスを入れた商品の方が断熱性は上がります。また、単体ガラスに比べて複層ガラスのほうが日射熱取得率の値が小さく、遮熱に関しても、効果が高いです。そのほか、複層ガラスは単体ガラスよりも紫外線カット率が高く、UVカットにも有効な点も注目です。
Low-E複層ガラスは、遮熱タイプと断熱タイプがありますが、複層ガラスの中でも高い断熱性を持つガラスです。性能の高さに比例してコストは高くなります。
・ガラスが1枚の「シングル(単板)ガラス」
・ガラスが2枚の「ペア(複層)ガラス」
・ガラスに特殊な膜をコーティングした「Low-E複層ガラス」
・ガラスが3枚の「トリプルガラス」
使われているガラスの枚数が多いほど、高断熱です。複層ガラスやトリプルガラスの場合、ガラスの中間に空気ではなくガスを入れた商品の方が断熱性は上がります。また、単体ガラスに比べて複層ガラスのほうが日射熱取得率の値が小さく、遮熱に関しても、効果が高いです。そのほか、複層ガラスは単体ガラスよりも紫外線カット率が高く、UVカットにも有効な点も注目です。
Low-E複層ガラスは、遮熱タイプと断熱タイプがありますが、複層ガラスの中でも高い断熱性を持つガラスです。性能の高さに比例してコストは高くなります。
樹脂製フレームと複層ガラスを組み合わせ結露予防も!
結露はダニやカビの原因となるため、避けたいものでしょう。結露を防ぐためには、室内の空気と窓の表面温度の差を小さくするための高い断熱性が必要です。
樹脂製フレームと複層ガラスの組み合わせは、寒い冬でも室内温度に近い窓の温度を保つことができるため、結露の予防にも効果が期待できます。
樹脂製フレームと複層ガラスの組み合わせは、寒い冬でも室内温度に近い窓の温度を保つことができるため、結露の予防にも効果が期待できます。
新築を建てる際の窓については、何が良いのかスムーズには判断するのが難しいかもしれません。実際に検討をするときは、お家づくりを進めている工務店やハウスメーカー等の住宅会社へ相談してみるのがよいでしょう。
千葉県木更津市、袖ヶ浦市、君津市、富津市エリアで高断熱・高気密な家づくり
千葉県木更津市・君津市・袖ヶ浦市・富津市は、いま子育て世代に人気のエリアです。都心より地価が安いにもかかわらず、東京湾アクアラインで都心部や羽田空港へもスムーズにアクセスできます。また、海と山に囲まれた環境も人気の理由。都会と自然が程よく調和したエリアです。
【UA値】千葉県木更津市、袖ヶ浦市、君津市、富津市におけるZEH基準は?
千葉県木更津市、袖ヶ浦市、君津市、富津市の地域区分は、いずれも「6」に当たります。ZEH基準のUA値は0.6以下です。自然豊かなこのエリアで断熱性の高い家を建てるのであれば、ZEH基準であるUA値0.6以下をひとつの目安にするといいでしょう。
「R+house木更津」で高断熱・高気密なZEH基準住宅を建てよう
千葉県木更津市、袖ヶ浦市、君津市、富津市を中心に注文住宅を展開する「R+house木更津」は、ZEH基準以上の高断熱・高気密な家づくりを特徴としています。国からZEH住宅を建てることを認められた、ZEH対応ビルダーです。予算内でできる限りお客様の理想のマイホームを叶えられるよう、建築家がプランを提案します。千葉県木更津市、袖ヶ浦市、君津市、富津市エリアで新築での高断熱・高気密住宅をご検討中の方は、ぜひご相談ください。
>>季節を問わず快適に過ごせるR+house木更津の断熱性能についてはこちら
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