玄関近くからの庭の眺望
視線が入る可能性がある接道面に面したガーデンながら、立地条件により、プライバシーを確保しながら、開放感のあるガーデンが演出されています。
また、通常フェンスを使用する敷地境界部をデザイン性のあるガビオンで区切ることで視界を遮るものがなく、圧迫感を感じず、外部からの住宅の外観も上品に仕上がります。
隣地の窓の配置も住宅内部に届かないプラン計画となっていることも確認することができます。
リビング~玄関ポーチの外部空間
アウトドアチェアなどを出してくつろぐことができる奥行約1mのウッドデッキからお施主様ご要望の宅配用スペース~玄関ポーチへと繋がる外部空間。
食材や大きな荷物の搬入には玄関を通らず、ウッドデッキから簡単に搬入する利便性と統一された外観デザインが両立されています。軒下にはレッドシダーを使用し、木の温かみを感じることができるデザインです。
リビング入口
廊下を抜けた先には程よい日射しが注ぐ、LDKがあります。
玄関~廊下までのプランとの対象性を作ることで仕事等からプライベートへ生活シーンの切り替えを促します。
LDK東面
住宅内で最も大きな南面の開口部が見えていない東面の壁面を向いているにも関わらず、視線のない外部空間を適度に室内に取り込むことで外部空間を感じ、木陰にいるような印象を受けることができるLDK空間です。
的確な採光計画を行うことで最小限で快適なくつろぎの空間を演出してくれます。
LDK北面
17畳のLDKながら、造作のオープンキッチンで仕上げることでリビング、ダイニングとの繋がりを高め、面積以上の広がりを感じる空間となっています。
冷蔵庫をニッチへ隠すことで生活感を抑え、落ち着いた印象を与えます。
キッチン
キッチン、キッチンバックともにタモ材の造作家具で作成し、マットなキッチンパネルをアクセントウォールとしてデザインに取り込み、シンプルさとアクセントを両立した空間です。
作業中の視界に外部の雰囲気を感じることができ、閉塞感を感じることなく、調理をすることができます。
書斎・スタディースペース
3.6mのカウンターが続く、4畳の書斎・スタディースペース。
4人家族全員で一度に使用することもでき、カウンター下部に収納も配置され、荷物の移動もなく、ストレスを感じずに使用することができます。
前面道路からの外観
東接道の立地に対して隣地の住宅の視線を検討し、住宅の開口を南面へ向けるパッシブデザインを取り入れています。
敷地に適度な高低差を活かし、住宅の外観を彩る植栽を接道面に配置し、距離を取った上で住宅の開口部を設けることで外部からの視線を気にせず、お庭を望みながら生活ができます。
玄関からSICを望む視点
玄関からは来客があった際にも内部が見えないようSICが配置されています。
西面の低い位置へ窓を配置することで外部の視線を感じることなく、室内を明るくし、玄関で足元を確認しやすくしています。
SIC
1.25畳の広さながら、回遊性をあえて抑えることにより三面を収納とすることで収納量を確保したSICです。
造作洗面
タモ集成材と造作鏡、フィンランドからの着想を得た衣類や家具、テキスタイルをデザインするミナポルホネンのデザインタイルを使用し、住宅のアイコンとなる洗面スペースとなりました。
住宅外部からは感じ取ることができない住宅に入った方のみが感じることができるこだわりの空間となっています。
LDK南面
南面の開口からの日射しを感じながら、キッチンで作業することができ、北面に配置されたキッチンながら、反射光から明るさを感じながら、作業をすることができます。
リビングと正対しているため、お子様の様子を見ながら作業をすることができます。
LDK西面
LDK西面にはご来客から目立たないようにパントリーとファミリークローゼット、ランドリー繋がる廊下が配置され、キッチンから水回りが近く、効率的な家事を行うことができる動線が計画されました。
玄関からの廊下と水回りとの間にはどちらからも眺めることができる飾り棚が配置され、飼われているペットの水槽をいつでも眺めることができます。
ヌック
LDKの家族の居場所の一つとしてご要望のあったヌックを階段下とすることで籠り感を演出しながら、木と白の空間が広がり、温かみのある空間としてまとまっています。
階段
手すりのみをアイアンとすることで階段もLDK空間に取り込み空間拡張として、実面積より広さを感じることができます。
リビングの家具もソファークッションとすることで個々居場所を持ちながら、空間としての繋がりを持たせています。
2Fスペース
住宅2Fは正面のフリースペース、階段左手に書斎・スタディースペース、フリースペース両隣にこども部屋が配置されています。
子供部屋1
3.75畳の子供部屋。
コンパクトながら机とベッドを配置し、十分に使用することができます。
また、居室外部にも収納、スタディースペース、ファミリークローゼットがあるため、必要なものを必要場所へ収納しながら使用する分散収納型の生活となります。
玄関
玄関には靴の着脱や簡単な荷物を置くことができるタモ材の造作のベンチと大谷石をアクセントウォールとして使用し、インテリアの一部として住宅と一体化しています。
アクセントウォールも高さ約2mとすることで玄関奥の洗面スペースまで玄関として空間拡張を意図とした広がりを感じることができます。
洗面スペース
玄関の裏手に位置する洗面スペース。お帰りの際にもスムーズに手洗いをすることができ、洗面奥のお手洗いを使用した際にも使用しやすいよう配置されました。
玄関面のアクセントウォール同様、上部に空間が残されているため、閉鎖的な印象をなくし、広さのみを感じることができる洗面スペースとなっています。
洗面スペース上部と右手に空間があるため、玄関からの明かりが届き、住宅の中央に位置しながら、暗さを感じない配慮がされています。
リビングへと繋がる廊下
洗面スペースを背にし、リビングへと向かう廊下。
通常の廊下より幅の広い1.3mの廊下に建具等が何もない壁に囲まれている空間ながら自然素材由来のエコクロスと無垢フローリング使用している空間のため、美術館の通路のような上品な空間と仕上がっています。
洗面スペース同様、住宅中央にあり、こちらはさらに光が届かず、程よく落ち着いた明かりのため、自然と明るい方向へ向かう形でリビングへ向かいます。
程よく壁のみの空間があり、お施主様もおのずとインテリアとしてアートを飾り、上質な空間を作り出しています。