この1週間で気温が先週と比べて5度以上下がる日も出てきました。
この時期になると夜に暖房を使ったという方も多いのではないでしょうか?
その時に暖房が設定温度まで室内を温めてくれているはずなのに、ふとした瞬間に寒いと感じた経験をしたことはないでしょうか?
特に日が暮れる夕方から夜の気温が大きく下がる時に感じることが多いと思います。
この室内にいてお部屋で感じる温度=室内での体感温度です。
私自身は体感温度について知るまで、先ほどの暖房を使っていても寒く感じる原因はエアコンが調子が悪くなっていると思っていました。
でも、実はエアコンは正常に働いてくれていて、室温は設定した温度になっていても人が体感温度には違いが出るそうです。
では、どこからその寒さはやってくるのでしょうか?
その寒さは壁の表面温度=輻射温度が低いことが原因で人は同じ室温でも寒いと感じたり、熱いと感じることがあるそうです。
この壁の温度=輻射温度は壁から熱が飛んできて人を冷やすそうです。
壁に触れていないのに、寒さを感じるのは驚きでした。
急には想像しづらいですが、近年災害時によく目にするアルミブランケットがあれだけ薄いものなのに、暖かく感じるのはアルミが自らの熱を跳ね返してくれているからだそうです。
数字で表すと
体感温度=(平均輻射温度+室内温度)÷2
*平均輻射温度は先ほどの壁の温度です。
同じ室温20℃でも壁の表面温度8℃のパターンと壁の表面温度18℃比較すると
8℃の場合:(8+20)÷2=14 8℃の場合:体感温度は14℃
18℃の場合:(18+20)÷2=19 18℃の場合体感温度は19℃
ここまで大きく感じる温度に差が出てしまうんです。
単純に比較はできませんが、最初に話した先週の気温と今週の気温差が5度と考えたら、いかに5℃の違いで感じる寒さが違うかと考えてしまいます。
家づくりに置き換えると外の気温を室内に伝えさせない断熱性能はこのような日々の生活で感じることもあるので、難しい話が多いこともありますが、断熱性能について身近に感じて頂けたら嬉しいです。